9月1日は「防災の日」です。99年前の1923年9月1日に発生した関東大震災は関東地方全体に甚大な被害をもたらしました。特に地震発生後に広い範囲で発生した火災によって、9万人を超える人命が失われました。
大規模な地震が発生によって、火災が同時に多くの場所で発生するおそれがあります。そうなると消防による消火活動もむずかしくなってしまい、大規模な火災につながる危険性があるのです。
しかし、もし火が発生しても小さいうちに消し止めることができれば、被害を最小限に抑えることができます。そこで、いつも身近にあって初期消火に大きな威力を発揮する消火器について、「防災の日」にチェックしてみてはいかがでしょうか。
① 近くに消火器はありますか?
最初は小さな火でも、すぐに燃え広がって大きくなってしまいます。しかし、もし火が発生してしまっても、消火器をすぐに使えば大きくなる前に消し止められる可能性が高くなります。
そこで、まずは「一番近い消火器の位置はどこか」チェックしてみてください。ご自宅に消火器があるか、マンションなどで共用部に消火器がある場合はどこに置いてあるか、確認してみましょう。
また「もしキッチンで火が起きたら、消火器をすぐに取りに行けるかな…」といったシミュレーションをしてみて、自宅内で消火器を置く場所を考えてみるのも良いのではないでしょうか。
もし、「自宅の近くに消火器がない!」または「消火器はマンションの廊下にあったけど、重そうだし持てるか不安だな…」といった場合は、小型で軽量な住宅用消火器の設置をおすすめしています。コンパクトでデザインも豊かな住宅用消火器を各メーカーがご用意していますので、「住宅用消火器一覧」からご覧ください。
② 近くにある消火器は使える状態ですか?
ご自宅に消火器を備えている、チェックしてみたことはありますか?もし消火器が使える状態になければ、かえって危険です。 ご家庭に任意で設置している消火器に点検義務はありませんが、いざという時のために、ぜひご自身でチェックしてみることをおすすめします。
ご家庭の消火器の点検はとてもカンタンですので、下の画像をみながら確認してみてください(画像をクリックすると拡大します)。
※ PDFファイルのダウンロードはこちらをクリックしてください。また、ご家庭に業務用消火器を設置されている場合はこちらをクリック(PDF)してください。
③ 消火器の使い方をご存じですか?
消火器の使い方はとてもカンタンです。はやく・完全に・きちんと消火ができるように次の操作手順を学んでおきましょう。
また、実際に火を前にするとなかなかうまく使えないことも多いようです。防災訓練などで使い方を体験しておけば、いざというときも安心です。
住宅火災の基礎知識とご家庭の消火器について、パンフレット「消火器のしおり」や動画「くらしにプラス!住宅用消火器」でさらにくわしくわかります。ぜひご覧ください。